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独創的な反転式ギミックを持つレクタンギュラーのレベルソとは対照的な、ラウンド型で正統派なデザインの「マスター・コントロール」シリーズ。
1992年にリリースされて以来、途切れることなく今も根強い人気を誇る傑作モデルです。
2020年にシリコン製脱進機の採用や、香箱の改良によるパワーリザーブが70時間という大幅な向上などムーブメントが一新し、ポリッシュ加工を施したベゼルやケース、さりげないカーブを描くラグなどケースデザインもアップデートされています。
名前は知っているけど、どんなモデルなのかわからない…というお声をよく聞きます。
ということで、今回はジャガー・ルクルトの隠れた名作「マスター・コントロール」をご紹介します。
「マスター・コントロール」の歴史
1992年に制定された、ジャガールクルト独自検査である1000時間コントロールテストの名前を冠した、ジャガールクルトの基幹コレクションです。
今でこそ、ジャガー・ルクルトでは当たり前になった「1000時間コントロール」テスト。
いまはすべての商品に対して、独自の厳しい検査が行われています。
マスター・コントロール コレクションの発売に伴い、ジャガー・ルクルトの革新的な「1,000時間コントロール」テストが誕生しました。
このテストはコレクションの命名を導いたのみでなく、卓越した品質に新たな指標を生み出しました。
ジャガー・ルクルトの時計は、ムーブメントをケースに入れた状態で、1000時間つまり6週間以上の及ぶテストを行います。
厳格な基準が儲けられ、全てをクリアした時計のみ、世に送り出されるのです。
そのテストの第1号だったのが「マスター・コントロール」でした。
「1000時間コントロール」
「マスター・コントロール」を語る上では外せないのが「1000時間コントロール」です。
1000時間コントロールテストは、ジャガールクルトが独自に行う製品検査プログラムであり、COSC(スイスクロノメーター検定)よりもはるかに厳しいものになっています。
COSC(スイスクロノメーター検定)の検査が約15日間で、ムーブメントのみのテストなのに対して、このテストは、ムーブメントのみならず、実際に日常で使用できる状態を想定し、完成した時計に対して1000時間(41日間!!)実施されます。
「精度」「気圧変化の耐性」「気温変化の耐性」「耐衝撃性」「耐磁性」「防水性」といった日常使用における重要な6項目の検査を行います。
「精度」については3温度、6姿勢で計測するというかなり厳しい検査内容です!
この厳しい検査をクリア出来た時計だけが、製品として店頭に並びます。
自分の所有する時計が、1000時間かけて行う厳しい検査をクリアした時計だと思うとより愛着が湧きますね!
「マスター・コントロール」のデザイン
ジャガー・ルクルトの歴史に残る、リューズのない初の完全自動巻き時計であるフューチャーマティックや、耐衝撃性能と耐磁性を備えたジオフィジックなど、ラウンド型でエレガントな名作の多くは1950年代に誕生しました。
腕時計の最盛期でもある1950年代の時計をモチーフに、シンプルなラウンドケースにくさび型のインデックスとボンベシェイプのかかったサンレイブラッシュ仕上げのダイヤル、ドーフィン針など端正で古典的な顔立ちが特徴です。
「マスター・コントロール・デイト」
品番:Q4018420
直径:40 mm
厚さ:8.78 mm
防水性:5 気圧
ムーブメント:ジャガー・ルクルト製キャリバー899
パワーリザーブ:70 時間
1950年代に人気を博した象徴的なラウンド形状の腕時計を再解釈したモデルです。
1992年の誕生以来変わらない、アラビア数字と楔型インデックスの組み合わせ。
モダンでクラシカルなデザインです。
「マスター・コントロール・カレンダー」
品番:Q4018420
直径:40 mm
厚さ:8.78 mm
防水性:5 気圧
ムーブメント:ジャガー・ルクルト製キャリバー899
パワーリザーブ:70 時間
機械式時計の伝統に基づいたコンプリートカレンダー機能を持つ、マスター・コントロール・カレンダー。
最大の特徴は、ジャンピングカレンダーです。
ポインターデイト採用のモデルは、通常外周に均等に書かれた31日分針が回りますが、このモデルではポインターデイトの針が6時位置のムーンフェイズ表示を隠さないように、15日と16日の間をムーンフェイズ表示を飛び越えて動くという画期的な機能です。
「マスター・コントロール・ジオグラフィーク」
直径:40 mm
厚さ:10.96 mm
防水性 :5 気圧
ムーブメント:ジャガー・ルクルト製キャリバー939
パワーリザーブ:70時間
ナイト&デイ表示と日付表示、パワーリザーブ表示、第2時間帯のインダイヤルと世界中のタイムゾーンが1つの文字盤で表示することができる多機能モデルです。
6時位置のセカンドタイムゾーン、2時位置のポインターデイト、10時位置のパワーリザーブインジケーターのバランスがとても秀逸で、美しいダイヤルデザインです。
10時位置のリューズを回し6時位置のセカンドタイムゾーンを変更するという独自の操作方法かつ非常に実用的なムーブメントです。
まとめ
シンプル・イズ・ベストの王道を行く時計。
高い視認性、薄い空間の中に構成されたインデックスや針の立体感、ムーブメントの仕上げ、竜頭の感触、どれをとっても超一級品だと感じます。
何よりも良いのが、時計自体に強い主張が無く、パット見や時計に詳しくない人では気付かない高級感や完成度の高さが有り、嫌味無く着けられる上、自分だけが良さを分かっている様な優越感も感じられる時計です。
マスター・コントロールの本当の良さは、実際に手に取って見て、試着しないと分からないです。
ご試着だけでも大歓迎です!
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