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				機械式時計の駆動時間=パワーリザーブ。 数年前までは40時間程度が一般的だった機械式時計のパワーリザーブも 
 近年は各ブランドがムーブメントの自社開発を進め、
 3日間やそれ以上、中には1週間を超えるロングパワーリザーブも存在する様になりました。今や一つのトレンドとなったロングパワーリザーブにいち早く着目したパネライ。 
 パネライの歴史を読み解くと今から70年以上前の1940年代には
 既に8デイズのパワーリザーブを搭載したモデルが存在しています。パネライと8デイズのパワーリザーブついてお話しします。  腕時計のリューズは、操作や接触による負担がかかりやすく 
 摩耗しやすい部分の一つと言えます。
 また一般的な腕時計において、リューズは外部と内部を繋ぐ
 唯一のパーツであり、当然防水面でも重要な役割を担っています。パネライの時計を採用したイタリア海軍特殊潜水部隊にとっても 
 高い防水性を求める上でリューズの信頼性は重要であり、
 今日のパネライのシンボルとも言える
 “リューズガード”を誕生させた事は有名です。その他にも、パネライはリューズの操作頻度は 
 防水機能を維持するうえで非常に重要な要素として、
 1週間以上操作を行わず動き続ける時計を可能にする為
 1940年代初頭、パネライは非常に丈夫で信頼度の高い、
 8日間のパワーリザーブを保有する
 アンジェリス製ムーブメントを採用します。 8日間という長期間のパワーリザーブは、リューズを操作する頻度を減らし、 
 耐久性のみならず全体的な防水性を向上させる事になりました。
 この事実を示すものとして、文字盤3時位置には「8GIORINI (イタリア語で8日)」の文字が記載されました。この時から8日間のパワーリザーブはパネライウォッチの 
 重要な要素となりブランドDNAの一部となりました。 2005年に発表したパネライ初の自社ムーブメント 
 「キャリバーP.2002」にはパネライの歴史を受け継ぐ8日間のパワーリザーブを採用しました。機械式時計には、動力源になるゼンマイを納めたバレル(香箱)と呼ばれる部品が存在します。 
 通常、一つの時計にバレルは一つですが、P.2002は3つもの直列バレルで構成されており、
 これにより8日間のパワーリザーブを実現すると共に、6時位置にある
 水平パワーリザーブインジケータがそれを表示します。
 なお、パネライは直列3バレルシステムの特許を取得しています。 パネライはこの3バレルを要するブランド発の自社ムーヴメント「キャリバーP.2002」の開発に 
 実に3年間の歳月を費やしました。
 P.2002 という名称はプロジェクトが開始された2002年に由来しています。
  その後、2013年に発表された「キャリバーP.5000」は 
 歴史的な要素だけでなく、実用的にも優れた8日間のパワーリザーブを
 高いコストパフォーマンスで実現し、それを搭載したPAM00590の文字盤には
 伝統的な「8GIORNI」の文字が記されています。リューズガードと8デイズ 
 時計の外側と内側の両方から強固で信頼できる防水時計を製造し続ける為
 独創的な発想で開発の手を止めなかったパネライ
 その精神は今日のブランドスピリットである「LABORATORIO DI IDE(アイデアの工房)」に
 受け継がれていると感じます。prev.next.2019.02.22 取り扱い店舗STORE LOCATION 関連記事RELATED POST 
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