【パネライ】ブランドストーリー_ルミノールの誕生と発展

イタリアの高級腕時計ブランド「パネライ」の代表的なコレクションの一つであるルミノール。
その特徴は、以下の通りです。

特徴:

• 独特なデザイン:
  • 大型のクッション型ケースと、特許取得のリューズプロテクターが特徴的で、一目でパネライとわかる独特なデザインです。
• 高い視認性:
  • 夜光塗料「ルミノール」を使用し、暗闇でも高い視認性を誇ります。
• 軍用時計のルーツ:
  • イタリア海軍特殊部隊のために開発された歴史を持ち、高い耐久性と信頼性を備えています。
• 多様なバリエーション:
  • シンプルなモデルから、クロノグラフやGMT機能を搭載したモデルまで、幅広いバリエーションがあります。

ルミノールとは:

• ルミノールは、パネライが開発したトリチウムベースの夜光塗料の名前です。
• 以前使用されていたラジオミールよりも、さらに高い発光性能と安全性を実現しました。
• 現在では、スーパールミノバが使用されています。

今回はその特徴的なデザインをもつルミノールの歴史についてご案内します。

【パネライ】ブランドストーリー　歴史と発展

1860年パネライはルネッサンスの発祥地であるフィレンツェにて創業者であるジョバンニ・パネライ（1825～1897）がフィレンツェで初めての時計店をオープンする。1916年創業者の孫であり、3代目のグイド・パネライ（1873～1934）がラジウムをベースにした蛍光物質「radiomir＜ラジオミール＞」を発明し特許登録する。その後、この物質の発明は時計のダイアルを発光させ、あらゆる環境下で高い視認性を得ることから時計の他にも銃の照準器などにも採用されパネライはイタリア海軍への納入業者として不動の地位を築く事となる。1934年グイ...

始まりはラジオミール

パネライの歴史は、1916年、イタリア海軍からの依頼によって、暗闇でも視認可能な夜光塗料「ラジオミール」の開発に遡ります。
このラジオミールは、軍用時計に採用され、パネライの名を世に知らしめることとなりました。

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ルミノール誕生

しかし、ラジオミールには放射性物質が含まれており、人体への影響が懸念されていました。
そこで、パネライは1949年に、より安全な発光物質「ルミノール」を開発しました。
ルミノールは、トリチウムを主成分とし、ラジオミールよりも明るく、長時間の発光を可能にしました。

リューズプロテクター

ルミノールと同時に、パネライは画期的なリューズプロテクターを開発しました。
これは、リューズを覆う半円形のプロテクターにレバーを取り付けたもので、リューズの誤作動を防ぎ、時計の防水性を高める効果がありました。

改良を重ねた結果、リューズを覆う半円型のプロテクターにレバー取り付けた革新的な装置を開発します。
パネライが導き出したこの答えこそが、後のパネライブランドを象徴するデザインに繋がっていきます。

このリューズプロテクターの開発によって
新たなパネライ・ウォッチには機密性が保証され、水深約200メートルまでの防水性能が確保されると共に
リューズの誤作動の防止にも繋がりました。
1956年にパネライ社はこのリューズプロテクターの特許を取得します。

また、ゼンマイの巻き上げ頻度が少なくなれば、それだけ水が浸入する可能性も低くなると考え
8日間巻きのアンジェリス製ムーブメントを採用したモデルも登場します。

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ルミノール マリーナ

1950年代には、ルミノールを搭載したダイバーズウォッチ「ルミノール マリーナ」が登場しました。
ルミノール マリーナは、その優れた視認性と堅牢性から、イタリア海軍の特殊部隊に採用され、数々のミッションで活躍しました。

パネライ社は終戦も伴いイタリア海軍以外からも注文を受ける様になっていき
その中でも特徴的だったのがエジプト海軍の要請により開発を進めた潜水時計は
回転ベゼルを装備し、文字盤にはルミノールを採用していました。
この時のデザインは後にサブマーシブルへと繋がっていきます。

こうして1930年代に誕生したパネライ・ウォッチは
機能性や耐久性を高めながらその伝統を綿々と受け継いでいったのです。

一般市場へ

長年、軍用時計としてのみ製造されてきたパネライですが、1993年に一般市場への参入を果たしました。
ルミノール マリーナをはじめとするパネライの時計は、その独特なデザインと高い機能性から、世界中の時計愛好家を魅了しています。

現在

現在もパネライは、ルミノールをはじめとする数々の名作を生み出し続けています。
伝統的な技術と革新的なアイデアを融合させ、常に時代をリードする存在として、時計業界を牽引しています。

まとめ

パネライのルミノールは、誕生から現在に至るまで、常に進化を続けています。その歴史は、パネライの技術力と情熱、そしてイタリア海軍との深い絆を物語っています。

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