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2024.08.19
【オメガ】スピードマスター レーシングの歴史と進化:名門が紡ぐ、孤高のタイムピースの変遷と魅力を徹底解説_329.30.44.51.04.001【OMEGA】
【オメガ】スピードマスター レーシングの歴史と進化:名門が紡ぐ、孤高のタイムピースの変遷と魅力を徹底解説_329.30.44.51.04.001【OMEGA】
はじめに
オメガのスピードマスターは、世界初の月面着陸時計として知られる時計史に残る名作です。
その中でも、特にスポーティで洗練されたデザインとカラーリングが魅力的なのが「スピードマスター レーシング」です。
では、そのスピードマスター レーシングは、多くのバリエーションを展開するスピードマスターコレクションの他のモデルと比べてどのような特徴や魅力があるのでしょうか。スピードマスター レーシングの購入を検討中の方はもちろん、オメガの他のモデルやロレックスなどの他ブランドと迷っている方にとって、後悔しない時計選びをするためのご参考になれば幸いです。
是非、最後までお付き合いくださいませ。スピードマスター レーシング:進化を続ける孤高のタイムピース
スピードマスターシリーズの中でもひときわ異彩を放つのが、「スピードマスター レーシング」という特別な系譜。
「スピードマスター レーシング」。
それは、過酷なモータースポーツの世界で鍛え上げられ、進化を続ける孤高のクロノグラフです。
その歴史は、1957年に誕生した初代スピードマスターにまで遡ります。プロフェッショナルユースを前提としたその時計は、高い精度と堅牢性を兼ね備え、瞬く間にレーシングドライバーたちの心を掴みました。1960年代には、モータースポーツの世界で伝説的な存在となったドライバーたちの手首にも、スピードマスターは光り輝いていました。
その信頼性と機能美は、彼らを勝利へと導くパートナーとして、確固たる地位を築き上げていくことになります。そして1969年、スピードマスターは人類史に残る偉業を成し遂げます。
アポロ11号とともに月面へと到達し、「ムーンウォッチ」の名を冠することになったのです。
しかし、スピードマスターは決して宇宙だけにその活躍の場を求めたわけではありませんでした。スピードマスター レーシングは、宇宙開発で培われた技術と経験をフィードバックし、進化を続けてきました。
タキメーターベゼルへの進化、より高い耐衝撃性と精度を実現するコーアクシャル脱進機の搭載など、常に時代の先端を走り続け、モータースポーツの世界でその存在感を示し続けています。そのデザインは、スポーティーでありながらエレガントさも兼ね備え、機能美を追求したフォルムは、多くの時計愛好家を魅了してやみません。
ケースサイズや素材、文字盤のバリエーションも豊富で、クラシックな雰囲気を漂わせるモデルから、現代的なデザインを取り入れたモデルまで、幅広いラインナップが揃っています。スピードマスター レーシングは、単なるクロノグラフではありません。
それは、モータースポーツの歴史そのものと、オメガの時計製造に対する飽くなき情熱を体現する、まさに「生きた伝説」と呼ぶにふさわしい存在なのです。それでは、その歴史と魅力を紐解きながら、スピードマスター レーシングの世界をさらに深く探求していきましょう。
スピードマスター レーシングの誕生と初期モデル
-スピードマスター レーシングのルーツ-
スピードマスター レーシングのルーツは、スピードマスターの誕生と同じく、1957
年に発売された初代スピードマスターに遡ります。
当時、オメガは、プロフェッショナルラインとして、シーマスター300(ダイバーズウォッチ)、レイルマスター(耐磁ウォッチ) 、スピードマスター(クロノグラフウォッチ)の3つのモデルを発 表しました。
これらは、それぞれ特定の分野や職業に特化した機能性を持った時計でした。
その中でもスピードマスターは、当時最高の防水性能と高い耐磁性能を備えたシーマスター 300をベースに、当初からレーシングドライバー用のプロフェッショナルモデルとして開発されたもので、ダイヤルの外側にタキメーター( 速度計測用の目盛り)を備えたベゼルを採用していました。
これにより、ドライバーは、時計の秒針とタキメーターを見比べることで、自分の走行速度を簡単に計算できるようになったのです。
その内部にはレマニア社製の手巻きムーブメントCal.321(毎時18,000振動)を搭載しており、高い精度と信頼性を誇りました。初代スピードマスター
Ref.CK2915-スピードマスターのムーブメント-
スピードマスターのムーブメントは、1968年にはCal.321からCal.861へとムーブメントが変更されました。
Cal.861は、毎時21,600振動に引き上げられた振動数と、コラムホイールからハートカムに簡略化されたクロノグラフ機構により、生産性と耐久性が向上しました。
このタイミングでRef.145.022-68(第5世代)の派生モデルとして、“レーシング”ダイヤルを搭載した最初のスピードマスターが登場したと考えられています。
このモデルは、スピードマスターの標準的なブラック文字盤ではなく、その代わりにオレンジ色のクロノグラフ針が付いたグレーダイヤルが採用されていました。
スモールセコンド用のインダイヤルと針はホワイト、クロノグラフ機能の針はオレンジで表示されたこのモデルはコレクターの間でも大変な人気だそうです。
現行モデルにも採用されている「レーシングダイヤル」モノクロのチェッカーフラッグのようなミニッツトラックが個性的です。初代スピードマスター “レーシング”
Ref.145.022-68
余談ですが、1970年代になると、Ref.145.014「スピードマスター マークII」という全く新しいこれまでにないデザインのモデルが登場しました。
スピードマスター マークIIは、当時としてはユニークな曲面型のトノー型ケースとインベゼルにタキメータースケールを埋め込んだデザインが特徴でした。
このモデルにも、オレンジとグレーのカラーリングが施されたレーシングダイヤルと呼ばれるバージョンが存在しました。スピードマスター・マークII
“レーシングダイヤル”
Ref.145.014近年のスピードマスター レーシング
-スピードマスター レーシングの近年のデザイン-
1990年代には、スピードマスター レーシングのデザインが大きく変わりました。
この時期のモデルは、ムーブメントにはETA社製の自動巻きキャリバーにクロノグラフモジュールを追加したものが採用され、ケースは丸みを帯びた形になり、ダイヤルにはレッド、イエロー、ブルーなどのカラフルなカラーが採用され始めます。その中でも特に印象的なのは、ビビッドな赤文字盤の「スピードマスターレーシング “ミハエル・シューマッハ”」です。
このモデルは、ご存じの方も多いのではないでしょうか。スピードマスターレーシング
“ミハエル・シューマッハ”
Ref.3510.61.00その名のとおり、カーレースの最高峰であるF1史にその名を刻むドイツ人元F1ドライバー“ミハエル・シューマッハ”へのオマージュとして製作されたスペシャルエディションです。
彼は1995年にオメガと契約を交わしアンバサダーに就任、それまでのF1チーム、ジョーダン・ベネトンからフェラーリに移籍した96年にこのモデルがリリースされました。2000年代以降は、スピードマスター レーシングのラインナップが拡充されました。
この時期のモデルは、ケースのサイズや素材、ダイヤルのカラーやデザイン、ムーブメントの仕様など、さまざまなバリエーションがありました。
例えば、ケースはステンレススチールやチタン、18Kゴールド、セラミックなどが使われ、ダイヤルは黒や白、グレー、ブルー、イエローなど数多くのカラーバリエーションがありました。
ラバーストラップモデルが追加されて精悍さを増したスピードマスターレーシングは、モータースポーツとの関連性がより印象付けられました。スピードマスターレーシング
Ref.326.32.40.50.06.001また、ムーブメントも、自動巻きのCal.3330などが搭載され、これらのムーブメントはオメガのコーアクシャル脱進機やシリコン製ひげゼンマイなどの最新の技術を取り入れたものでした。
スピードマスター レーシングの現行モデルと魅力
-スピードマスター レーシングの現行モデルの外観-
スピードマスター レーシングは、現在でもオメガのコレクションとして継続しており、最新の技術や素材を取り入れながら、伝統的なデザインを受け継いでいます。
現行スピードマスターレーシング
Ref.ケースサイズは直径44.25mm、厚さ14.9mmと、スピードマスターの中では少し大きめで手首の上では存在感を放ちます。
タキメータースケールを備えたブラックのセラミック製ベゼルがひときわ目を引きます。
その目盛りはホワイトエナメル加工が施されており、ベゼル全体が一際美しい輝きを放っています。
文字盤は初代レーシングからのチェッカーフラッグをイメージしたミニッツトラックが入ったダイヤルが特徴的です。
前述のとおりこの文字盤のデザインとオレンジのアクセントは、1968年に発表された初代モデルに由来しています。キャリバー9900
-スピードマスター レーシングの現行モデルのムーブメント-
このモデルには、オメガのマニュファクチュール製キャリバー9900が搭載されています。
METAS認定を受けたこの自動巻きクロノグラフ・ムーブメントは、60時間のパワーリザーブと、15.000ガウスまでの耐磁性を備えています。
そして、サファイアクリスタルのケースバックから、その美しいムーブメントを眺めて楽しむことができます。サファイアクリスタルのケースバック
2カウンタークロノグラフに6時位置のデイト表示というレイアウトが、プロフェッショナルシリーズとはまた違った魅力を感じさせます。
現行レーシングのダイヤルカラーは、上の写真のホワイト文字盤以外にも、ブラックやグレーが存在します。現行スピードマスターレーシング
その他のダイヤルバリエーション左)Ref.329.30.44.51.01.001
中)Ref.329.30.44.51.01.002
右)Ref.329.30.44.51.06.001-スピードマスター レーシングの現行モデルのダイヤルバリエーション-
どのダイヤルカラーをチョイスするか、とても迷ってしまいますよね。
ご参考までに、当店の一番人気のダイヤルカラーは「パンダ」と呼ばれるホワイトダイヤルです。
ロレックスのデイトナやゼニスのクロノマスタースポーツ同様、ブラックベゼルにパンダの組み合わせには、やはり人気が集中するようです。
ただし、ダイヤルカラーについては、お客様のスタイルや身に着けるアイテムによって相性がありますので、店頭でご試着の上お選びいただくことをお勧めいたします。ライダースジャケットの袖口に
出典:「HODINKEE 」
◆OMEGA「スピードマスターレーシング」
Ref. ケース径:44.25mm
ケース素材:ステンレススチール
風防:サファイヤクリスタル
裏蓋:サファイヤクリスタル
防水性能:5気圧(50m)
パワーリザーブ:60時間
自動巻きキャリバー9900搭載
価格:1,474,000円(2024年1月現在)オメガ スピードマスター レーシングを選ぶべき5つの理由
オメガ スピードマスター レーシングは、モータースポーツの情熱とスピードマスターの伝統を受け継ぐ、魅力的なタイムピースです。
数ある時計の中から、なぜ「スピードマスター レーシング」を選ぶべきなのか、その理由を5つご紹介します。-モータースポーツのDNAを受け継ぐ、スポーティで洗練されたデザイン-
スピードマスター レーシングは、その名の通り、モータースポーツとの深い繋がりを持つモデルです。
タキメーターベゼルやクロノグラフといったスピードマスターの特徴的なデザインはそのままに、レーシングカーのダッシュボードやエンジンを彷彿させる、スポーティでスタイリッシュな要素が随所に散りばめられています。-スピードマスターの系譜を継ぐ、高精度なクロノグラフ機能-
スピードマスター レーシングには、オメガが誇る高精度なクロノグラフムーブメントが搭載されています。
1/4秒単位で計測可能なクロノグラフ機能は、モータースポーツのタイム計測はもちろんのこと、日常生活における様々なシーンで活躍することでしょう。-様々なシーンにマッチする、多彩なバリエーション-
スピードマスター レーシングは、ケースサイズ、素材、カラーリングなど、豊富なバリエーションを展開しています。
スポーティなステンレススティールモデルから、高級感漂うゴールドモデルまで、自身のスタイルや好みに合わせて、最適な一本を選ぶことができます。-信頼と実績のオメガ スピードマスターの名を冠する、確かな品質-
スピードマスターは、NASAの公式腕時計として採用された実績を持つ、信頼性の高いタイムピースです。
スピードマスター レーシングもまた、その系譜を継ぐ、高い品質と耐久性を備えています。-所有する喜びを満たす、ストーリー性とステータス性-
スピードマスター レーシングは、単なる時計ではなく、モータースポーツの歴史と情熱、そしてオメガの技術力の結晶を体現する、特別な存在です。そのストーリー性とステータス性は、所有する喜びを満たしてくれるでしょう。
スピードマスター レーシングを手に入れる前に知っておきたいこと
スピードマスター レーシングは、正規販売店と並行輸入店のどちらで購入することもできますが、正規販売店での購入には下記のようなメリットがあります。
-正規店で購入するメリット-
- オメガの5年間の正規保証が購入日から受けられる
- 専門スタッフによる丁寧な接客を受けられる
- 最新モデルや限定モデルが入手しやすい
-アフタサービスについて-
スピードマスター レーシングは、メンテナンスサイクルの長いコーアクシャルムーブメントを搭載しているとはいえ定期的なメンテナンスが必要な機械式時計です。
オメガでは、正規販売店で購入した時計はもちろん、並行輸入店で購入した時計に対しても、メンテナンスや修理を承っています。日本国内には、オメガの正規サービスセンターがありますので、安心してメンテナンスや修理を依頼することができます。
オメガ スピードマスター レーシングを所有するユーザーからの声
オメガ スピードマスター レーシングを所有するユーザーからの声は、その時計の魅力をさらに際立たせるものです。以下に、具体的なユーザーの声を基に、その魅力について詳しく説明します。
-デザインとスタイル-
多くのユーザーがまず挙げるのは、スピードマスター レーシングのデザインとスタイルです。
あるユーザーは、「この時計は、スポーティでありながらエレガントなデザインが気に入っています。特にタキメーターベゼルとダイヤルのデザインが素晴らしいです。どんなシーンでも映えるので、日常使いからフォーマルな場面まで幅広く活躍しています」と述べています。
別のユーザーも、「レーシングカーのダッシュボードを彷彿とさせるデザインが、時計に独特の魅力を与えています」と評価しています。-精度と性能-
スピードマスター レーシングの精度と性能についても、多くのユーザーが高く評価しています。
あるユーザーは、「オメガのコーアクシャルムーブメントは非常に信頼性が高く、時間のズレがほとんどありません。クロノグラフ機能も使いやすく、スポーツやアウトドア活動で重宝しています」と述べています。
また、別のユーザーは、「この時計は、プロフェッショナルな用途にも耐えうる性能を持っているので、仕事でもプライベートでも安心して使えます」とコメントしています。-素材と仕上げ-
スピードマスター レーシングの素材と仕上げについても、多くのユーザーがその品質を絶賛しています。
あるユーザーは、「高品質な素材が使用されており、非常に頑丈です。細部に至るまで丁寧に仕上げられているので、長く使ってもその美しさが保たれます」と述べています。
別のユーザーも、「この時計は、見た目だけでなく、触った感じも非常に高級感があります。オメガのブランドとしての信頼性を感じます」と評価しています。-総合的な満足度-
総合的に見て、スピードマスター レーシングを所有するユーザーは、その時計に非常に満足していることがわかります。
あるユーザーは、「この時計は、デザイン、性能、品質のすべてにおいて完璧です。オメガのスピードマスター レーシングを選んで本当に良かったと思います」と述べています。
また、別のユーザーも、「この時計は、私の期待を超えるものでした。オメガのブランドとしての信頼性と、スピードマスター レーシングの魅力を実感しています」と評価しています。このように、オメガ スピードマスター レーシングは、多くのユーザーから高い評価を受けており、その魅力は多岐にわたります。デザイン、性能、品質、実用性のすべてにおいて優れた時計であり、所有する喜びを感じさせてくれる一品です。あなたもその魅力を体感してみてはいかがでしょうか?
まとめ
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
この記事では、オメガのスピードマスター レーシングの歴史や特徴、最新モデルの魅力などをご紹介しました。
オメガのスピードマスターと言えば、プロフェッショナルシリーズがとても有名ですが、実はレーシングコレクションもそれに負けず劣らずの歴史ある名作だと言えます。
スピードマスター レーシングは、スピードマスターの中でもダイナミックでスポーティなデザインが魅力的です。
そして、そのコンセプトはカーレースなどの過酷な環境下での耐久性を備えたハイパフォーマンスモデルです。
スピードマスター レーシングは、まさにその名のとおりモータースポーツやレーシングドライバーにインスパイアされたオメガのスピードマスターの中でも個性的で魅力的なコレクションです。
普通のスピードマスターではなく、人と被らない個性的なスピードマスターを手に入れたいという方にはピッタリの選択になるはずです。
もし、このモデルに興味を持たれた方は、TANAKA久屋大通店で、ぜひ実機をお手に取ってみてください。
きっと、そのアグレッシブなデザインと実用性に心惹かれることになるでしょう!今後もスピードマスターレーシングについて新しい情報が届きましたら、こちらのブログでお伝えできればと思います。
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