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【IWC】ポルトギーゼかポートフィノか?
人気の2シリーズを比べてみた!あなたはどちらを選ぶ??IWCの中でも、特に絶大な人気を誇るポルトギーゼとポートフィノ。どちらも魅力的で、
一体どちらを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
ここでは、どちらがあなたにぴったりなモデルか比較していきましょう。
今回はこの2本をピックアップ!!
シルバーダイアル、青針と共通点があるにも拘らず雰囲気が全然違いますよね。
【左】ポルトギーゼ・オートマティック 40 (IW358304)
【右】ポートフィノ・オートマティック (IW356527)どちらも
IWCを代表するシリーズである
ポルトギーゼとポートフィノ
それぞれのモデルの違いを紹介します。2つのシリーズのルーツを紹介
ポルトギーゼのルーツ
ポルトギーゼのルーツは、1930年代後半に遡ります。
当時、ポルトガル人の時計商から「大型で高精度なマリンクロノメーターのような腕時計」というオーダーを受けて誕生しました。
航海の際に時間を正確に読み取るために、懐中時計のムーブメントを腕時計に搭載したことで、その後の大型時計ブームの先駆けとなりました。
その名の通り、航海にまつわる歴史を持ち、視認性の高さと精度へのこだわりが今も息づいています。ポートフィノのルーツ
ポートフィノは、イタリアの美しい港町「ポルトフィーノ」にインスパイアされて誕生しました。
その歴史は1980年代に始まり、当時の大型時計トレンドから一線を画し、
シンプルでクラシックな美しさを追求したコレクションとして位置づけられました。
時を超えて愛される普遍的なデザインは、エレガントなライフスタイルを象徴する存在として人気を博しています。それぞれ異なるルーツを持ち、その歴史が現代の時計のデザインや機能に色濃く反映されています。
それぞれの背景を知ることで、どちらの時計があなたのライフスタイルや好みに合うか、より深く理解できるでしょう。ポルトギーゼとポートフィノ・デザインによる特徴を比較
【インデックスの違い】
ポルトギーゼとポートフィノを分ける
デザイン上での大きな違いがインデックスです
(インデックス=腕時計の文字盤に配置される目盛や数字)ポルトギーゼは 1.2.3 というアラビア数字のインデックスに対して
ポートフィノはI Ⅱ Ⅲ というローマ数字のインデックを採用しています。これらインデックスはどのような背景があり
印象が同の様に違うのかについて
どの様な違いがあるか詳しく解説します。ポルトギーゼシリーズに共通するインデックスの特徴としては
1~12までの数字が一周する、アラビアインデックスを採用している点です。-アラビアインデックス-
アラビアインデックスつまりアラビア数字は
1・2・3・4…と、学校教育でも使用される
我々にとって非常に親しみのある数字ですよね。一、二、三、四という漢数字を文化として持っている我々日本人でも
日常的にはアラビア数字の方が登場回数が多く
この様に、国や文化に関わらず広く使用されている数字です。
もともとはインドに起源をもつ数字と言われており、
そのインドを植民地としていたイギリスからヨーロッパ、そして世界に広がったと考えられています。その背景には印刷技術の発展が関わっているようで、
ローマ数字はインクが滲んでしまうと、どの数字か分かり難くくなるのに対して
アラビア数字はハッキリと数字の判別が出来ます。
非常に視認性に優れた数字である事から
軍事や航空、自動車など実務的に使用される時計に多く採用されている事から
カジュアルでスポーティーな雰囲気を受けるのだと感じます。◆ポートフィノ = ローマンインデックス(ローマ数字)+バーインデックス
対して
ポートフィノは Ⅻ Ⅵ などのローマ数字によるローマンインデックスと
棒状のバーインデックスの組み合わせとなっています。-ローマンインデックス-
どことなくエレガントな印象を受けるローマンインデックス
ローマンインデックスを考える上で、欠かせないのが
ローマ数字です。
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ…という表記がローマ数字で、日常生活ではあまり目にすることはないですが
映画やゲームなどファンタジーの世界に登場することが多いですよね。ローマインデックス=つまりローマ数字は
もともと古代ローマの羊飼い達が家畜を数えるのに、
1頭なら|(一本)、2頭なら||(2本)といった様に
記号を足す方法で使われていたと言われており、
ヨーロッパを起源とする数字です。(成り立ちには所説あるようですが)ヨーロッパの街中にある時計塔にもローマ数字が採用されるなど、文化的にも
ローマ数時はヨーロッパを連想する数字であり、
10世紀ごろの絵画に描かれている時計塔にもローマンインデックスが採用されているなど
機械式時計のインデックスとしては最も古いと言えるでしょう。
それらの背景から
中世ヨーロッパの雰囲気とか、教会や王侯貴族といったキーワードを連想する事から
”エレガント”と感じるのだと思います。余談ですが、ローマ数字には0(ゼロ)を表す文字はありません。
0という概念そのものが無かった様ですね…。-バーインデックス-
バーインデックスは文字通り 棒(英:bar)で記されたインデックスです。
非常にシンプルでドレスウォッチに多く採用されています。華美ではないのでフォーマルな印象を持っています。
12時や6時などにローマンやアラビアなどの数字と組み合わされ、ドレスウォッチに採用されることが多いです。【秒針の違い】
次にポルトギーゼとポートフィノのシリーズに共通する違いとしては
秒針が挙げられます。◆ポルトギーゼはスモールセコンド
ポルトギーゼシリーズに共通する
秒針の特徴としてスモールセコンドが挙げられます。
3針モデルやクロノグラフの場合は6時位置、7daysは9時位置など
場所は異なれど、スモールセコンドを採用しています。-スモールセコンド-
スモールセコンドは、時計の秒針が文字盤の中心ではなく、
小さなサブダイヤルに配置されたデザインを指します。
このデザインは、懐中時計の時代から腕時計へと受け継がれ、
特に1940年代以前の時計に多く見られました。
そのクラシックな魅力から根強い人気があります。
また、大まかな時間、特に時分針を認識する事に対しての
視認性が高くミリタリーウォッチにも採用されてていることが多いです。◆ポートフィノはセンターセコンド
それに対してポートフィノは
一部クロノグラフなど物理的に配置が不可能な場合を除いて
センターセコンドを採用しているモデルが多いのが特徴です。-センターセコンド-
センターセコンドは、秒針が文字盤の中心にある形式で、
歴史的にはスモールセコンド(秒針が独立した小文字盤に配置される形式)よりも
後に一般的に用いられるようになりました。
秒針自体の視認性の向上と、モダンなデザイン傾向が相まって、
1960年代以に降普及しました。【針の形状の違い】
ポルトギーゼとポートフィノの違いとして針のデザインが異なります。
どちらも大きな針の種類でいえば、リーフ針ではあるのですが
ポルトギーゼは針の中心がプクッと膨らんだ王道なリーフ針の形状をしています。
針の面積も大きく視認性が高いという特徴が挙げられます。それに対してポートフィノは
同じリーフ針でも、根本に膨らみがあり
先端にかけてシュッと細くなっていく洗練されたデザインを採用しています。
この針の形状は、ポートフィノを象徴するデザインの一つになっています。
【ラグの違い】
時計のラグとは、時計ケースとベルト・ブレスレットを繋ぐ部分のことです。
ケースの上下に2箇所ずつ、合計4箇所あり、ベルトやブレスレットを固定する役割を果たします。このラグにも、それぞれ違いがあります
ポルトギーゼはケースサイドから
流線形状に伸びるラグを採用しています。
スマートな印象を受ける反面、ラグ自体の面積は大きくなります。ポートフィノはストレートラグを採用しています。
このストレートラグはケースから一直線に伸びている
最も一般的な形状で、シンプルで洗練された雰囲気があります。【デザインによる違いのまとめ】
このようにポルトギーゼシリーズとポートフィノシリーズのデザインによる特徴を
紹介してまいりました。大きくまとめますと、ポルトギーゼはアラビアインデックやスモールセコンドなど
視認性の高いカジュアルな要素を含むことから、
クラシックでスポーツミックスな雰囲気を持っています。
実際に航海=海の上で使うことを目的としたルーツも
これらの裏付けになると感じます。ポートフィノはローマンインデック、センターセコンド、ストレートラグなど
王道のドレスウォッチという印象の強いモデルと言えますね。
さすが、イタリアのリゾートからインスパイアされた、
優雅で上品な雰囲気が漂う時計という訳ですね!それぞれの人気モデルを実機比較!
それでは、次に
ポルトギーゼとポートフィノ
それぞれのシリーズから
3針でシンプルな人気モデルを紹介していきます。それではまず
ポルトギーゼシリーズからポルトギーゼ・オートマティック 40 (IW358304)
シャープで洗練された佇まい。角ばったケースが特徴的で、全体的にキリッとしたスマートな印象を与えます。スーツに合わせるとデキる男の雰囲気を演出してくれます。
この時計、時刻が見やすい!と誰もが感じる文字盤。長く伸びた美しいリーフ針、レイルウェイ目盛り(線路のような細かい目盛り)、そして6時位置にある小さな秒針の配置が絶妙です。インデックスもシャープなデザインで、遠目からでも時間がはっきりと読み取れます。
心臓部にはキャリバー 82200という高性能なムーブメントを搭載しています。裏側はシースルーバックになっていて、その美しい機械の動きを眺めることができます。機械式時計好きにはたまらないポイントです。
これまでのポルトギーゼは大きめのモデルが多かったのですが、直径40.4mmと程よいサイズ感。
こんな人におすすめ!
IWCを身につけるなら、やっぱりポルトギーゼ!という定番モデルに憧れている方。
仕事でバリバリ活躍するビジネスマンで、スーツにもカジュアルにも合う一本が欲しい方。
視認性の高さや、キリッとしたスマートなデザインを重視する方。
時計の裏側から、ムーブメントの美しい動きを楽しみたい方。
海の広がりや冒険心を思わせる、力強くも洗練された存在感を求める方へ。
続いて
ポートフィノシリーズから
ポートフィノ・オートマティック (IW356527)丸みを帯びたケースと、エレガントなラグが特徴。控えめながらも確かな品格を感じさせるデザインです。過度な装飾がなく、どんな服装にも自然に溶け込みます。
文字盤は、ローマ数字とバーインデックス、そして特徴的なリーフ針のみで構成されています。このシンプルさが、ポートフィノ最大の特徴。洗練された大人の雰囲気を演出します。
厚さがわずか9.2mmと非常に薄いため、シャツの袖口にも引っかかることなく、ストレスフリーで快適な着け心地も魅力の一つです。
そのシンプルなデザインゆえに、ビジネスシーンでのスーツスタイルはもちろん、休日のカジュアルな装い、さらにはドレスアップした特別な日にもオールマイティに活躍してくれます。
心臓部にはキャリバー 35111が搭載されています。堅実なムーブメントで、日付表示を備え、日常使いに十分な性能と耐久性を提供します。薄型ケースの実現にも貢献しており、内部の動きを外から見ることはできませんが、その精度と信頼性はIWCの品質基準を満たしています。
こんな人にオススメ!
控えめだけど、良いものを身につけたいと考える、上品で落ち着いた大人の男性。
シンプルで飽きのこない、長く愛用できる時計を探している方。
普段の服装がフォーマルからカジュアルまで幅広いので、どんなシーンにも合う一本が欲しい方。
初めての高級時計として、流行に左右されないデザインを選びたい方。
イタリアの海岸線を思わせる、穏やかで優雅な、日常に溶け込む美しさを求める方へ。
あなたの腕にどちらがフィットする?
どちらのモデルも共通して高品質な素材と丁寧な仕上げが施されていますが、サイズ感とフィッティングにおいては明確な違いがあります。
ポルトギーゼ は、伝統的な存在感を保ちつつ、現代のニーズに合わせたバランスの取れたサイズ感で、腕にしっかりと載る感覚を好む方に適しています。
ポートフィノは、圧倒的な薄さと手首への吸い付くようなフィット感が特徴で、時計を着けていることを感じさせないほどの快適性を求める方に最適です。
いかがだったでしょうか?
どちらのモデルもあなたの個性を引き立て、人生の様々なシーンに寄り添ってくれることでしょう。最終的には、実際に両方を腕に着けてみて、あなたの心に響く一本を選ぶのが一番です。
あなたがIWCの時計に何を求めるか、どんなシーンで着用したいかをじっくり考えて、あなたにとって最高のパートナーを見つけてください。
品番:IW358304
ケース素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40,4mm
防水:3気圧
パワーリザーブ:60時間
品番:IW356527
ケース素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40mm
防水:3気圧
パワーリザーブ:42時間
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