グラスヒュッテ・オリジナルのデザイナーたちは、わずかな精度のずれも補正できる数多くの調整機構を開発してきました。その中のひとつがダブルスワンネック緩急微調整で、これはスワンネック型のバネをもう1つ組み込んでスワンネック緩急微調整の原理をさらに発展させたものです。このバネはテンプに接続され、ガンギ車とアンクルが最適にかみ合うようにしています。これにより、右側で歩度、左側でアンクルを左右対称に維持できるようになり、並外れた精度を達成しています。

パノインバースの文字盤は、機械式ムーブメントの大き目の部品を表に見せるために、モノクロームの平面ではなくリングで構成されています。左側に配された時、分、スモールセコンド用の2つのガルバニックブラックの文字盤リングは通常はムーブメントの裏側に取り付けますが、このモデルではロジウムめっきを施した3/4プレートに取り付けられています。右側のエレガントなパワーリザーブ表示は、香箱に残ってるエネルギーの量を表しています。

この優美な時計に施されたネジ留めのゴールドマウント、グラスヒュッテリブ仕上げの3/4プレート、ベースプレートのペルラージュ仕上げ、アプライドのアラビック数字とインデックス、ホワイトゴールドの針、革新的なダブルスワンネック緩急微調整など、ひと目で伝統的な装飾仕上げを感じることができます。特にダブルスワンネック緩急微調整機構は芸術的な手彫りのエングレービングが施されたバランスブリッジに取り付けられ、その下のチラネジが手巻きキャリバー66-06の動作にさらに魅力を添えています。