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				2025.02.27 【 パネライ 】初の自社製キャリバーP.2002。8日間のロングパワーリザーブ誕生の秘話とその後の発展、そして10日間のP.2003へ。今や自社製ムーブメントが搭載されていることが、 ❝ 当たり前 ❞となったパネライウォッチ。 しかし、初めて開発されたムーブメントが、 いかに高機能であり高性能であったかは、意外と知られていません。。 その原点ともいえる自社製キャリバー『P.2002』の、 知られざる誕生の歴史を紐解いていきます。 パネライ初の自社製キャリバー『P.2002』8日間のロングパワーリザーブ誕生の秘話とその後の発展、そして10日間のP.2003へパネライは、イタリア海軍のために時計製造を始めた歴史を持ち、 その無骨で力強いデザインと、高い機能性で知られる高級時計ブランドです。 長年、他社製ムーブメントを搭載してきましたが、 2000年代に入り、自社製ムーブメントの開発に本格的に着手しました。 その結果、2005年に発表されたのが、パネライ初の自社製キャリバー『P.2002』です。  その名の由来はユニークで、 【パネライが自社製ムーブメントの開発プロジェクトを開始した年】、 つまり、それが【2002年】だったのです。 その年、パネライはスイスのヌーシャテルに自社工房を設立し、 本格的に自社製ムーブメントの開発に着手しました。 そして、3年の歳月を経て、2005年にP.2002が誕生したのです。 ここでは、P.2002の開発秘話、8日間のロングパワーリザーブ誕生の背景、 その後の発展、そして10日間のP.2003への進化について解説します。 自社製ムーブメント開発への道のり。長年の悲願。P.2002の誕生:パネライ初の自社製ムーブメント、8日間パワーリザーブパネライは、創業以来、ETA社などの、 いわゆる他社製ムーブメントを搭載した時計を安定的に製造してきました。 しかし2000年代に入り、時計業界において、 ❝ 自社製ムーブメントの開発 ❞を余儀なくされる事態が発生したのです。 事態が発生したその年、パネライは自社製ムーブメントの開発に本格的に着手しました。 自社製ムーブメントの開発は、パネライにとってもまた長年の悲願でした。 その目標は、単に既存のムーブメントを模倣するのではなく、 パネライならではの独自性と、高い品質を備えたムーブメントを開発することでした。 そして、三年の歳月を経た2005年、 ついにパネライ初の自社製ムーブメント『P.2002』が誕生しました。 P.2002は、GMT機能と8日間のパワーリザーブを備えた手巻きムーブメントで、 初の自社製ムーブメントながらも、他を圧倒するものを完成させたのです。  < 8日間 >という驚くほど長いパワーリザーブは、 パネライの伝統的な時計に搭載されていた、 アンジェリュス製ムーブメントから受け継がれたものです。 パネライは、この伝統的なパワーリザーブを、 自社製ムーブメントで実現することに成功したのです。 またGMT機能は、海外旅行やビジネスシーンで活躍する便利な機能です。 P.2002は、実用性と伝統を兼ね備えたムーブメントとして、 パネライの時計に新たな価値をもたらしました。 P.2002最大の特徴である8日間パワーリザーブを解説複数の香箱(ゼンマイを収める容器)通常の時計では香箱は1つですが、 パネライの8日間パワーリザーブムーブメントでは、 3つもの香箱が搭載されています。 これにより、ゼンマイを巻くことで蓄えられるエネルギーの総量が増加し、 安定的かつ長時間の駆動が可能になります。 ↓ ↓ P.2002を搭載したPAM00233(生産終了モデル)  効率的なエネルギー伝達機構蓄えられたエネルギーを効率的にムーブメントに伝えることも、 8日間パワーリザーブを実現するための重要な要素です。 パネライのムーブメントでは、 摩擦を低減するための様々な工夫が凝らされています。 例えば、部品の素材や形状を見直したり、 潤滑油の種類を最適化したりすることで、 エネルギーのロスを最小限に抑えています。 これらの要素の組み合わせによって、長時間の駆動を可能にしています。 P.2002の進化:派生ムーブメントの登場P.2002の登場以降、それをベースに様々な派生ムーブメントを開発してきました。 ●P.2003:GMT機能と10日間のパワーリザーブを備えた自動巻きムーブメント ●P.2004:ワンプッシュクロノグラフ機構を追加 ●P.2005:トゥールビヨン機構を追加(6日間パワーリザーブ) これらの派生ムーブメントは、 時計のバリエーションを豊かにするとともに、 パネライの技術力の高さをさらにアピールする要素となっています。 P.2003:10日間のパワーリザーブを実現した進化版先述のとおりP.2003は、P.2002をベースに、 10日間のパワーリザーブを実現したムーブメントです。  『10日間』という非常に長いパワーリザーブは、 パネライの時計の実用性をさらに高める要素となっています。 また、これらの要素に加えて、 自動巻き機構を備えている点が特徴です。 自動巻き機構は、時計を着用している人の腕の動きを利用して、 ローターと言われる、重りのようなものの円運動でゼンマイを巻き上げる仕組みです。 これにより毎日ゼンマイを巻き上げる手間が省け、より便利に使用することができます。 P.2003はパネライの上位モデルに搭載されており、 その高い機能性と信頼性で、多くの時計愛好家を魅了しています。 これだけ高度な技術の塊ともいえるムーブメントを、 『上位モデル』とは言え、決して入手困難なモデルにのみ採用しているのではなく、 レギュラーモデルにも搭載されている点が、 P.2003の魅力をより多くの人に手に取ってもらえる機会を広げているのです。 まとめ:パネライ自社製ムーブメントの進化パネライは、P.2002の開発を皮切りに、 自社製ムーブメントの開発に力を入れてきました。 P.2002をベースに、様々な派生ムーブメントを開発し、 時計のバリエーションを豊かにしています。 P.2003は、P.2002をベースに、 自動巻き10日間のパワーリザーブを実現したムーブメントであり、 パネライの技術力の高さを示すものです。 パネライの自社製ムーブメントは、今後も進化を続け、 時計の魅力をさらに高めていくことでしょう。 この記事では、パネライ初の自社製キャリバーP.2002の開発秘話、 8日間のロングパワーリザーブ誕生の背景、 その後の発展、そして10日間のP.2003への進化について解説しました。 パネライの時計を選ぶ際には、ぜひムーブメントにも注目してみてください。 
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