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ポルトギーゼ・クロノグラフの魅力と歴史

ポルトギーゼの起源とクロノグラフの誕生
歴史的背景(1930年代)

ポルトギーゼの物語は、1930年代後半、ポルトガルの時計商からIWCに対し、「マリンクロノメーター(航海用精密時計)のような高精度な懐中時計ムーブメントを搭載した腕時計」の要望があったことから始まります。
この要望に応え、IWCは大型の懐中時計ムーブメントを薄型のケースに収め、当時としては異例の大型ケース(直径約43mm)と視認性の高いシンプルな文字盤を持つ初代ポルトギーゼ(Ref. 325)を誕生させました。これが「ポルトギーゼ」というコレクション名の由来です。
クロノグラフの誕生(IW3714系)
ポルトギーゼ・コレクションにクロノグラフが加わったのは、比較的遅い1998年です。
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IW3714系として登場したこのモデルは、ケースサイズを40.9mmに抑え、スリムなベゼルと、6時・12時位置に配置されたシンメトリーなインダイヤルが特徴でした。
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この均整の取れた美しいデザインが世界中で爆発的な人気を博し、瞬く間にIWCのアイコンモデルとしての地位を確立しました。
ポルトギーゼ・クロノグラフ(IW3716系)の魅力
現行モデルであるIW3716系は、IW3714系のデザインコードを完全に踏襲しながらも、内部機構に大きな進化を遂げました。
① 不朽のデザインと機能美

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完璧なシンメトリー: 12時位置と6時位置に配置された均整の取れたインダイヤルは、計測機器としての機能性を保ちつつ、無駄を削ぎ落したエレガンスを体現しています。
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高い視認性: アラビア数字のインデックス、スリムなリーフ針、そして文字盤外周の1/4秒目盛り(精度を要求された航海時代の名残)が、ポルトギーゼ特有の知的な魅力を醸し出しています。
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絶妙なサイズ感: ケース径41mmは、大型のポルトギーゼコレクションの中では着けこなしやすく、シャツの袖口にも収まりやすい、**現代の「黄金比」**ともいえるサイズです。

② 自社製ムーブメントへの昇華(IW3716系の最大の進化)
IW3716系がIW3714系と決定的に異なるのは、ムーブメントの変更です。
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Cal. 69355の搭載: 信頼性の高いIWC自社製クロノグラフムーブメントCal. 69355(コラムホイール式)を搭載しています。
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シースルーバック: 自社製ムーブメントへの変更により、サファイアガラスのシースルーバックが採用されました。これにより、オーナーはムーブメントの複雑かつ美しい動きを鑑賞できるようになりました。
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安定した性能: パワーリザーブは46時間で、日常使いにおける実用性も向上しています。
③ 素材の選択肢とステータス
ステンレススチールモデルはもちろん、特に18Kレッドゴールドモデル(IW371610など)を選ぶことで、ポルトギーゼの持つ知的な美しさに、ゴールド素材特有の華やかさと品格が加わり、究極のエレガンスとステータスを表現することができます。
ポルトギーゼ・クロノグラフは、その時代を超越した普遍的な美しさと、最新の自社製ムーブメントという技術的な裏付けにより、IWCのアイコンとしての地位を確固たるものにしています。
ケース径:41.0mm
自動巻きクロノグラフ
パワーリザーブ:46時間
ケース厚:13.1mm
ベルト幅:20-18
prev.2025.11.25
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