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こんにちは。
パネライ名古屋ブティックの大磯です。今日は”時計の価格”について書いてみたいと思います。
このブログをお読み頂いているという事は
パネライや機械式時計に興味がある。あるいはご購入を検討されている事でしょう。では、突然ですが、
「時計が高くなっています!!」
これは機械式時計がそもそも高級だからとか、
そういった概念的なものではなく、
実際に価格が高騰しているという事実です。では、どの位高騰してるのでしょうか?
こちらを例にお伝えします。こちらはパネライの人気モデル
PAM01312 ルミノールマリーナ44㎜
2021年12月現在 990,000円[税込]で販売しております。
※2023年3月1日からは¥1,171,500‐となります。(2023年2月2日追加文)
PAM01312は、先代のPAM00312から2015年にマイナーチェンジを行い今に至ります。
その先代機であるPAM00312は2009年にパネライが自社開発した
3日間の自動巻きムーブメントを搭載した実用機として発売され
デザインやその使いやすさなどから発売から12年経った今でも人気のシリーズとなっています。
(写真は当店スタッフの私物のPAM00312です。)ではPAM00312が発売された当時の価格はというと…
2009年時点では 682,500‐!?
※当時の消費税5%を含みます。なんと12年で約45%アップしています。
これは例えるならこんな感じ
12年で45%!?
PAM00312発売当時、18歳のAさんはたまたま読んだ雑誌でこの時計に感銘を受けます!
¥682,500‐は今すぐには高価で手が出ないけれど
自分の「30歳の記念にこの時計を買いたいな!」と思い時計貯金を始める事にしました。Aさんは思います。「30歳までは12年あるから、毎年¥56,875
つまり 毎月¥4,740- 貯金すればいいのか!!」と
(682,500÷12)÷ 12 = 4,740
しかし、その12年後、Aさんが30歳になる時には、時計の価格が上がってしまい貯金が足らず…
同じ金額の貯金をさらに最低6年続けないと購入できない!?という状態に!
さらに6年後の価格は未定ですから、2027年に36歳になったAさんは無事、時計を購入する事はできるのでしょうか?
…とまぁ現実的にはあまり無さそうなシチュエーションだとは思いますが
イメージして頂けましたでしょうか?さらにこの先を予想すると
私は恐らく”36歳でも時計は購入できていない”と考えます。価格上昇の背景を考える
最近ニュースなどで、「最低賃金の引上げ」とか「日本は実質賃金が低い」など所得に関する話題を耳にします。
上の資料は日本の実質賃金に関するニュース記事に掲載されていたものですが
1995年にはトップクラスだった日本の実質賃金が、1997年を最後に他国との差が大きくなっています。パネライをはじめ機械式時計の多くはスイスやヨーロッパ圏で製造されています。
この資料にスイスはありませんが、フランス・ドイツといったEUの経済国の数値も上昇していますので
時計をつくる技術者の賃金、つまり人権費が上がっている事が想像できます。特に機械式時計は、そのコストの内、人件費が占める割合が高いと言われていますので、
当然、最終的にお客様にお支払頂く”販売価格”も高くなります。
また、生産国だけでなく、アメリカなど、機械式時計のマーケットシェアが高い消費大国の物価が上がれば
そこでもまた販売価格が上がりる要因になります。
機械式時計はグローバルビジネスですので、基本的に世界共通の指標を基に価格を設定します。他国から見れば、価格も上がったが所得も上がっているので、顧客一人あたりの時計に対する消費割合はそれほど上がらないでしょうが、
我々日本人から見ると、所得は変わらない(減っている)のに、価格だけが上昇してしまっている!という状態になってしまう訳ですね。さて、Aさんの話に戻しますと
36歳でも時計は購入出来ていないと考える理由は
上記の要因などから、今後も時計の価格は上がっていくだろうと予想出来るからです。12年で45%増は平均1年に3.75%増となります。
これ基づいてみると、
PAM01312は 2022年には¥1,027,125‐という
遂に100万円の大台に乗るというデータ上の推移予測が立ちます。
※2022年9月1日からは¥1,091,200‐となる事が決定しております。(2022年8月1日追加文)
予想を6%程上回りました…。さらにこのまま推移したとして、Aさんが36歳になる2027年には、
22.5%増の¥12,127,500‐という予測となり
貯金のペースを大幅に上げないといつまで経っても、
時計が購入できない!と言う事になってしまいます。
実際コロナ禍にあっても、2021年12月に価格改定を決行した時計ブランドは複数あり、
遅かれ早かれ、パネライや他のブランドも追随していく事でしょう。また、45%増には過去2回の消費増税(2014年の8%・2019年の10%)も含まれています。
日本の消費税が10%になってまだ記憶に新しいですが、
ヨーロッパでは基本税率が イギリスが20% フランスが19.6%などと
なっており、今後日本が増税しない!という根拠はどこにもありません。では我々日本人はどうすればいいでしょうか?
経済系の記事であれば、実質賃金を上げるには…みたいな方向にシフトしていくのでしょうが
これは時計のブログですし、私もそれを記事にできる程、経済に明るくありません…少々強引な展開ですが
単刀直入に申し上げてしまうと
価格が上がる前に時計を購入してしまうことです!!「そうか!分かった!」
と思われた方は
これより先はお読みいただかなくても大丈夫です。
パネライ名古屋ブティックへお急ぎ下さい。
…
…
「それが出来るなら苦労しないよ!」
と思われた方は続きをどうぞ ↓時計の購入方法の選択肢を考える
では、ここでもう一度Aさんを思い出してください。
Aさんは時計を購入する為に貯金をしようと考えましたよね。多くの方が、Aさんと同じ方法を選択するのではありませんか?
Aさんの場合、毎月同じ金額を貯金しようと考えた訳ですが
これは毎月同じ金額を、毎月の所得から余剰分として差し引いて考える。という事ですよね。実はそれと同じ考え方で、
しかもすぐに時計を購入できるご提案があります。
その存在をご存じの方も多いと思いますが
一般的にローンとも言われ、自動車などの購入において既に普及している
分割でのお支払方法です。
しかも、貯金の場合
Aさんの例であったように時計の価格が上がってしまう事で
貯金額、もしくは期間を増やす必要があります。が、ショッピングクレジットであれば、購入時の価格から
変動することは絶対にありえませんので、
月々予定通りのお支払で時計をご購入する事が出来ます。「ショッピングクレジットって金利があるよね?」と思われた方も
いらっしゃると思います。はい、確かに一般的には金利は発生しますが
当店は無金利にてお申込み頂ける回数を設定しております。つまり金利をお支払頂くことなく、時計をご購入頂く事が可能です。
また仮にその上限を超えて金利が発生したとしても…
ここでも思い出して下さい。
12年で45%価格が上昇した事を。
これが仮に金利だとすると、暴利にも程があり、
実際には10年(120回)でも金利は20%未満(※当店の場合)です。ではここで、
価格改定の周期とその変動幅はどの位なのでしょうか?PAM01312系統の価格推移を以下のようにまとめました。
2009年8月 ¥682,500‐ PAM00312発売
2012年2月 ¥714,000‐ (+5%)
2013年4月 ¥787,000‐ (+10%)
2013年10月 ¥840,000‐ (+7%)
2014年4月 ¥907,200‐ (+8%)
2015年5月 ¥950,400‐ (+5%)
2016年8月 ¥853,200‐ (-10%)
2018年5月 ¥896,400‐ (+5%)
2019年6月 ¥928,800‐ (+4%)
2019年10月 ¥946,000‐ (+2%)
2020年6月 ¥990,000‐ (+5%)
2022年6月 ¥1,012,000- (+2.2%)
2022年9月 1,091,200- (+8%)
2023年3月 1,171,500- (+7%)※予定
現在に至るこれをグラフに表すとこの様になります。
価格改定の周期とその上げ幅をみると2年以内の間に5%~10%範囲で変動している事になります。
その後、2022年以降は値上げのピッチが半年程度に一度と
早まっているのが分かります。
(2023年2月2日追記分)
発売から唯一価格が下がったのは2016年8月の価格改定の-10%
同年1月に1ドル=120円台に対して、7月には102円台と
急に円高が進んだ事が理由の一つと考えますが
しかし18か月後の2018年5月には+5%とし、その後は一度も下がる事なく現在でも高騰を続けています。実はこの5%~10%という数字ですが、
実はショッピングクレジットを3年の分割(36回)で
お申し込み頂いた場合の金利よりも高いのです。(※当店の場合)つまり、既に欲しい時計が決まっているのであれば
値上げの割合の方が金利より高い事実がある訳ですから
ショッピングクレジットでお買い物される方が実はお得!
という事にもなりますよね。また、一部のマネーリテラシーのある方の中には
”あえて”ショッピングローンをご利用される方もいらっしゃいます。その理由のひとつとしては、
腕時計は嗜好品であり、基本的には腕時計自身はお金を生み出してくれませんから
投資の対象となるケースは少ないですよね。しかし、例えば現金100万円は証券にも外貨にもなり、
お金が自ら働いて、お金を増やしてくれるので、
余剰の現金は物品には替えず、投資する。と言う考え方もあるようです。今回は時計の話は少なめ、というかほぼお金の話みたいになってしまいましたが
既に欲しい時計がある方はもちろん、これから欲しい時計を探したいと思っていらっしゃるに方も
少しでもお得にお買い物をして頂きたいと思って書いてみました。私には資産運用のご提案はできませんが、
お客様に合ったお買い物方法のご提案をさせていただきます。2021年も残すところあと2週間、
1年の締め括りに、気になっているあのモデルはいかがですか?ご興味がありましたら、
ぜひ一度パネライ名古屋ブティックにお越しください。
最後までお読みいただきありがとうございました。大磯
お問合せは
・お電話:052-951-8111ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《 パネライ名古屋ブティック 》
OFFICINE PANERAI NAGOYA BOUTIQUE
営業時間11:00~19:00 ・定休日:水曜日(祝日は営業)
※お車でお越しの際は、セントラルパーク地下駐車場をご利用下さいませ。
※当店は、TANAKAウォッチギャラリー久屋大通店に併設しております。
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