ダ・ヴィンチ
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レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452−1519)は、才能あふれる画家にとどまらず、自然科学者、有能な市民、水力学技術者、建築家でもありました。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、鏡文字(反転文字)にスケッチを加えた6000ページ以上に及ぶ膨大な手記を残しました。さらに、正確に時を計る方法の研究に没頭し、機械時計の仕組みに大きな関心を示しました。その理由は、主として当時の権力構造に機械時計がもたらした大きな変化にあります。ダ・ヴィンチの時代まで時を独占していたのは教会でした。人々の祈りはもとより、労働や休息の時間を教会が律していたのです。機械式時計は、数学的に計算のできる量に時間を分割したのです。
レオナルド・ダ・ヴィンチの描いた時計のスケッチの中で最もよく知られているものが、ミラノとパヴィアの問のキアラヴァッレにあるシトー派の修道院に置かれた時計の複雑な歯車の構造図です。レオナルド・ダ・ヴィンチはこの時計や当時の他の有名な時計を細部まで詳細に描いています。それらは機構の原理や機能を研究するためのもので、ダ・ヴィンチの意図は、個々のパーツをそれまでにない仕方で組み合わせることにありました。
初の「ダ・ヴィンチ」
ベータ21ムーブメントを搭載した初の「ダ・ヴィンチ」クォーツモデルは、1969年に発表されました。しかし、レオナルド・ダ・ヴィンチが残した要塞のスケッチからインスピレーションを得た現在のデザインは、1985年にIWCの「ダ・ヴィンチ」コレクションに採用されまし。ダ・ヴィンチの考えた円形の要塞は4つの同心円の輪から出来上がっており、その間は濠で仕切られ、4つの半円形の前哨基地が置かれていました。
「ダ・ヴィンチ」の際立った特徴は、たしかに独特のケースのデザインにありますが、中に収められたメカニズムも天才の名にふさわしいものです。「ダ・ヴィンチ」の永久カレンダー及びムーンフェイズ機構は、その5つの表示(日付、曜日、月、4桁の西暦、ムーンフェイズ)がリューズの操作のみですべて同時に先送りできるように設計されています。しかも西暦2499年まで、将来何世代にも渡ってこれらの表示が行なわれるのです。
「ダ・ヴィンチ」テクノロジー
「ダ・ヴィンチ」に用いられているテクノロジーで最も傑出した点は、そのデザインのシンフルさかもしれません。「ダ・ヴィンチ」(Ref.3750)の永久カレンダーに用いられているパーツの数は、わずか83個です。
1995年には「ダ・ヴィンチ」誕生10周年を記念して、「ダ・ヴィンチ・ラトラパント」(Ref.3751)が発売されました。スプリットセコンド針が10本目の針として加わり、エンジニアリングの傑作として既に評判を確立していた「ダ・ヴィンチ」に、より高い名声をもたらしました。ミレニアム(千年紀)を記念してIWCが再び最大限の努力を傾けて誕生したのが、「ダ・ヴィンチ・トウールビヨン」(Ref.3752)です。「ダ・ヴィンチ・トゥールビヨン」はメカニカル・ウォッチの新たな頂点に立ちました。
1980年代半ばまで時計の未来はクォーツにあると考える人がたくさんいました。
しかしIWCは違いました。IWCは「ダ・ヴィンチ」によって、メカニカル・ウォッチの復活を予感したのです。今日の「ダ・ヴィンチ」コレクションは、使用者が期待する多くの機能を備えたメカニカル・ウォッチを製造するというIWCのこだわりをはっきりと主張しています。



