IWCのミニッツ・リピーター
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ミニッツ・リピーターの開発には50,000時間が費やされました。
「グランド・コンプリケーション」や「ポルトギーゼ・ミニッツ・リピーター」に搭載されているミニッツ・リピーター機構は、膨大な時間をかけて開発されました。この巧妙な機構は、ケース左側に独特の形をしたリピーター用スライドレバーがあるのですぐに見分けがつきます。このスライドレバーは、誤作動を防ぐ「オール・オア・ナッシング」の法則で制御され、レバーが完全に押し下げられない場合は、リピーター機構が作動しないようになっています。それによって誤った時刻を知らせることを防ぐのです。
スライドレバーには4つの機能があります。まずスライドレバーを下まで押し下げるとミニッツ・リピーターの複雑機構が作動し、ハンマーが低音のゴングを打つ回数で時間数を、次に高低音2つのゴングの組み合わせで15分単位の分数を、最後に高音のゴングで残り端数の分数を1分単位で知らせます。
スライドレバ−が上がっているときは、リピーター機能は停止して待機状態になっています。また、ミニッツ・リピーター機能の中で、分数をハンマーに伝達する歯車はつねに動き続け、15分単位と1時間単位の打刻数をコントロールカタツムリ型カウンターもそれぞれ15分、1時間ごとに先に進みます。こうしてミニッツ・リピーターの機構全体は、次にスライドレバーが押し下げられた時に常に正確な時間を知らせることができるようになっているのです。
作動中は、スライドは押し下げられた状態になります。これによって、チャイムのメカニズムのバネに圧力がかかり、パーツの多くが上で説明したカタツムリ型カウンターに対する作動位置に移動します。第3段階でスライドは元の位置に戻り、リピーター機能が再び作動できる状態になります。2本のゴングはすべて手作りで、音階や響きに注意を払いながら1つずつ入念に仕上げられていきます。IWCが求める完璧な水準に達するためには、ゴングを正確にセットしなくてはなりません。したがってこの作業には、ずば抜けた聴覚と正確な指裁きが要求されます。



