比類ない精度を実現したIWCのムーンフェイズ表示
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「グランド コンプリケーション」と「ダ・ヴィンチ」に用いられているムーンフェイズ表示は、驚異的な精度を実現しており、その誤差はわずか0.002パーセントに留まります。言い換えれば122年間で1日分のずれしか生じません。「ポルトギーゼ・バーペチュアル・カレンダー」の場合はさらに厳密です。これまでと歯数の異なる大きなムーンフェイズ歯車を用い、この表示誤差を577年で1日というレベルまで上げたのです。この驚異的な数字は群を抜いています。
そのメカニズムは以下の通りです。天文学者はまず、月齢、すなわち新しい新月から次の月までの周期(朔望月)を29日12時間44分3秒と計算しています。大半の腕時計に用いられているムーンフェイズの表示ディスクの歯数は59で、2つの月がこのディスクの上に180度向き合う位置で配されています。このような設計では44分3秒を計算に入れていません。したがって、44分3秒が32か月累積するとちょうど1日分の表示誤差を生みます。通常はこれを修正ボタンを押して補正します。IWCの技術開発者であるクルト・クラウスは、「私は従来の修正方式ではいかにも面倒だと思い、リューズの操作だけですべての永久カレンダーの設定と修正ができるような機構の研究に取り組んだのです」と語ります。彼の努力の甲斐あって、「ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー」は、さらにそれを凌ぐ成果を上げました。この腕時計のムーンフェイズ表示は、577年間でたった1日分の修正を施せば済むのですから。



