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キャリバー5000シリーズ:単なるムーブメント以上のもの

IWCのペラトン自動巻き機構は、1940年代から1950年代にIWCの技術責任者を務めたアルバ−ト・ペラトンに由来します。彼の設計は、従来の方式とは異なっていました。ローターの回転運動をハート型のカムに伝え、2個のルビーのローラーと長短二つのコハゼを配したロッキング・バーを通してゼンマイを巻き上げる仕組みになっているからです。

この双方向巻き上げ機構は、腕時計のために考案された最も効率的な方式として現在もなお高く評価されています。自動巻きは、使用者の自然な腕の動きによって発生したエネルギーを利用します。このエネルギーがローターを回転させる力を生み出します。そしてローターの回転が歯車を伝わり、それによって香箱に収められた主ゼンマイが巻き上げられるのです。

このように主ゼンマイに蓄えられたエネルギーは、こんどは輪列を介してガンギ車へと伝わり、最終的にテンプを振動させます。腕の運動量が不十分な場合は主ゼンマイに蓄えられるエネルギーが非常に少ないため、時計を着けずに長い間放置した場合などはパワーリザーブが尽きて作動が停止します。IWCは、最高の精度がつねに得られるように、補正スクリュー付きテンプと、2個の緩急調整カム、1対の慣性カム、ブレゲひげゼンマイを組み合わせたエスケープメントを開発しました。

2000年にムーブメントに初めて採用された歯を持たない巨大な香箱は、1950年代にIWCが使用していた特殊な軽合金で作られ、さらに歯車がネジ止めによって外から取り付けられている点も特徴的です。香箱の内側は、この特殊合金のために1950年代にIWCで開発された表面処理が施され、主ゼンマイとそのスリップによって内側が傷つくのを防いでいます。

カテゴリー:IWCの技術 > キャリバー5000
アーカイブ:IWCのペラトン自動巻き機構

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