6時の位置にひと際大きくレイアウトされたインダイアルの、濃いブルーの夜空に豊かな表情をたたえた月は、森羅万象に影響を及ぼすとされる太陽、月、地球の位置関係で変化する位相を表示します。
これは天文学と抜き差しならない関係にあった機械式時計進化発展の、ひとつの断片といえるかもしれません。
このムーンフェイズにデイ・デイト・マンス表示、すなわちトリプルカレンダーとの組み合わせは、機械式時計黄金期の1940~50年代に数多く世に送り出されたモデルを彷彿させる、忠実なまでに古典的なスタイルに貫かれています。
このモデルの発表に際して、クロノスイスのオーナー、ゲルト・R・ラングは示唆に富む次のようなコメントを残しています。
「昔は、ほとんどの時計にこのような大型のムーン・インジケーターがついていたものです。時代は移り変わりますが、私の時計のデザインや仕組みは100年前の時計と大きく違っているものではありません。作り手の思い入れは100年あるいは200年経っても変わらずに伝わるものではないでしょうか。私はそのフィロソフィーを伝えるものとして、100年使い続けていただけるような時計を製作したのです。」